海外のハロウィンはどんな感じ?
10月31日に発生するイベント「ハロウィン」。
元々日本には無かったイベントですが、近年では日本でも大々的にハロウィンが祝われるようになっていますよね。
雑貨店でもカボチャ系のものが並び、ディズニーランドもハロウィン一色。
おまけに渋谷では若者が馬鹿騒ぎをするなど、相当日本でも浸透しているように思えます。
ただ、アメリカで幼少期の約5年間を過ごした僕にとって、日本のハロウィンは少しズレているように思えるのです。
そのため、この記事では僕がアメリカで体験した「リアルなハロウィン」について語っていこうかと。
海外の文化に踊らされる日本の若者をあざ笑いつつ、ハロウィンをより一層楽しめるよう、この記事をぜひ読んでみてください。
ハロウィンってそもそも何?
そもそも何故ハロウィンなるイベントがあるのか、皆さんはご存知でしょうか?
ハロウィーンとは、ヨーロッパ地域で活動をしていた古代ケルト人がルーツ。
僕もよく知らなかったので色々と調べてみたところ、ケルト人にとって10月31日が一年の切れ目であることが関係しているらしいです。
というのも、10月31日は秋が終わり冬が始まる前夜であり、死者の霊が訪れてくると考えられていたそう。
そこで悪霊を払うべく、呪術的な手段として仮面を被ったり焚き火を焚いたりしていたらしいですね。
これが時代を経るに連れ、世界各地で広がっていき、僕の住んでいたアメリカでも1950年代以降に定着したようです。
ハロウィンの過ごし方-アメリカ編
ハロウィンの起源を理解したところで、実際に僕が体験したハロウィンのリアルを語っていきましょう。
ちなみに、僕がハロウィンを経験していた地域は「アメリカ北東部の郊外」、年代は「2000年代前半」でした。
地域や年代、学校によって差はあるかもしれないので、その点はご了承ください。
(1)ハロウィン前日編
日本で若者がハロウィンに興じているように、アメリカでもハロウィンはかなり大きなイベントでした。
そのため、前日までに仮装の衣装を揃えたり、当日配布する用のお菓子、家を飾るアイテムを購入することになります。
基本的にターゲットという巨大スーパーや、近所のDominick’sで買い物をしていましたね。
ハロウィンになると多くのハロウィングッズが販売されているので品集めには苦労しません。
そこで集めた飾りを当日までに家に飾っていきます。踏むとオバケの声がするマットや、蜘蛛の巣風の糸などを仕掛けていました。
Jack-o’-Lanternなども定番のグッズですね。実際に近くの農場でカットされた巨大カボチャが売っており、本物のカボチャが家の前に飾られることもしばしば。
(2)ハロウィン当日朝〜夕方編
ついにハロウィン当日。僕が通っていた学校では、当日仮装した状態で登校をしていましたね。
「仮装した状態で登校するの?」と驚かれる方もいるかもしれません。
ただ、アメリカでは基本的に学校へ通う手段は車。
日本とは異なり、僕の地域では自転車や徒歩、電車を使う人は滅多にいませんでした。
そのため「朝から公共の迷惑になる」なんて状況は起きません。
そして学校でハロウィンパーティーなるものが行われると。僕の学校は日本人学校だったので少し特殊だったのすが、縁日みたいな感じでひたすら遊んでいました。
そうして親に向かえに来てもらい、自宅に帰宅します。
ちなみに僕はSWAT(アメリカの特殊部隊)の格好をしていました。他の子供達は消防士だったり、バズライトイヤーだったり色々レパートリーがありましたね。
一応、SWATのコスプレ売ってたのでリンク張っておきますが、僕のはもっと格好良かったです。はい。
(3)ハロウィン夕方〜夜編
夕方になるといよいよハロウィンの本番。
ここから本場の「Trick or Treat」 が発動されます。間違っても「トリック・オア・トリート」ではありません。「Trick or Treat」です。
発音が悪いと変な目で見られるので注意しましょう。
ここでは近所の家を10~20程度回ってお菓子をもらうことを繰り返すわけです。
そして帰宅し、獲得したお菓子を並べて美味しいものとマズイものを選別。少し食べて満足し、ハロウィンは終了します。
僕の中ではReese’sはハズレ、Kissesは微妙、Tootsie Rollは最高でした。
ハロウィンを終えた翌日は友人たちとお菓子交換などをして盛り上がっていましたね。
アメリカの意外なハロウィン事情
ここまで読んでいただいた方の中には「想像していたハロウィンのまんまだ」と思われる方もいるかもしれません。
ご安心ください。ちゃんと想像と違う点をここまで隠しておきました。
それは「意外とハロウィンに積極的ではない家庭が存在する」という事実です。
もちろん電飾で家全体をガチガチにハロウィーン使用にする家庭もありますが、結構淡白な家も。
そもそも子供にベルを鳴らされるのが面倒な家庭は「Take Free」みたいな感じで、お菓子のカゴだけ家の前に置いていたりします。
また、10軒に1軒くらいはハロウィン要素皆無の家も。こういう家に「Trick or Treat」をしたところで無視されるだけです。
アメリカだからといって皆ハロウィンをやっているわけではありません。
日本とアメリカのハロウィンの違い
つづいて、日本とアメリカのハロウィンの違いについて。
決定的に違うポイント、それは「若者および大人が馬鹿騒ぎしない」ということです。
毎年ハロウィンになると日本では渋谷でコスプレをする若者が映し出されると思います。
あのような光景はアメリカでは見ないものでした。基本的にハロウィンは幼い子供のためのものであるという認識があったからです。
もちろん、僕のいた地域が郊外だったからかもしれませんが、「ハロウィン=大人の馬鹿騒ぎ」というイベントではありませんでした。
そのため、どうしても日本人が馬鹿騒ぎしている様子をみると違和感を感じてしまいます。
今の日本ハロウィンは普段溜め込んだ承認欲求を爆発させる場に成り下がっていますよね。
それ故、ハロウィン=馬鹿騒ぎという印象になりつつあるのですが、実際はもう少し文化的要素があるということを知っていただければ幸いです。
ハロウィンは適度に楽しもう
アメリカのハロウィン事情についてご理解頂けたでしょうか?
もちろん、ハロウィンで仲間たちとワイワイ楽しむのは良いことなのですが、節度をもって盛り上がりたいところ。
皆さんも良いハロウィンをお過ごしください。
それでは。